キャラクターイラストはシルエットで表現していてぬかりないです。 コラム2編は「Tsugumi Ohba:The Mistery of the Author」大場つぐみの正体諸説と「Death Note Movies」映画情報。 巻末にキャラクター、死神リストとHOW TO USEルール収録。
ところでアイドルとしてのミサはどれくらいポピュラーなの? 等ごくスタンダードな興味に応じて解説されています。 他にコスプレや日本文化本も出しているような出版社DH Publishingは東池袋にあるらしい。 アニメマンガ研究本シリーズMysteries and Secrets Revealed! ワンピースやブリーチ等ジャンプ作品のほか魔法先生ネギま!、のだめカンタービレなどもラインナップされています。 |
死がついて回る人間は、決して神になどなれない。 超人気コミックに秘められた謎、主要キャラの心の内側を心理学的見地から徹底解剖! リアルな死、屈折した死…。 死のスパイスが利いた頭脳ゲームを多角的に検証! (表紙・裏表紙よりママ引用) テキスト量が多すぎるほど多い。 余白があまりにも少なく見え圧倒されます。 第1章死のノートのページはhow to use itをまとめたもので第2章ストーリーのページはあらすじ。 第3章夜神月のページが全体の半分以上を占め、夜神月の台詞やモノローグを先行する小説・コミック(「模倣犯」「ヒミズ」「マジンガーZ」等)、関連する 犯罪の実録ルポ本、テニスのハウツー本からの引用を交えて詳細に解説しようとしています。 第4章各キャラクターについて各2ページ前後で(といっても文字数はかなりなものなのですが)さらっと。 第5章死神のページで落語「死神」の解説を引用。DEATH NOTEの死神像が非常に日本的だとする指摘があります。 |
社会学等の文献を使い、ハイレベルな考察も盛り込まれた気鋭の一冊! レフトか、ライトか。 「デスノートによる殺人を完全否定することは、僕にはできない」(東大文I・男『東大生によるデスノート座談会』より (表紙帯風印刷より) できないそうです。 センター入試描写の矛盾探しがとても詳細なのは東大生ならでは? ドアーズの「ハートに火をつけて」がレムにオススメだそうです東大生。 デスノートのルール解説・応用ではデスノートの使い方応用例を色々考えられていますが、殺し方コンテストはどうかと。 |
ただ登場人物紹介のヨツバの人々の解説が空白になってたり、白バイ警官の本名が不明になってたり落ちが多い。 あとは直接またはネットでよせられたような反響への反証と補強に徹しています。 大場=乙一説については、 デスノート休載期間と、映画「ZOO」公開前乙一プロモーション期間を関連づけて補強しています。 前作の第2部予想座談会の答えあわせがあり、正解率60パーセントだそうです。 「なかなか健闘と自画自賛」だそうです。 予想座談会、出版時期が連載再開後だったのでまるで予想として読めないです。 せめて日付が記録されてれば…。 内容は…
背のタイトル表記が大幅に変更。カタカナになってしまい前作と揃いません。表紙は不思議な黄色。 |
先行謎本を意識しているとみ た。 解釈がほぼ一般的なのでハラハラしないで読めます。メインはストーリーとデスノートの使用法解説。 そのあたり完全に理解している人には必要ないかもしれな い。 大場説は乙一を採用。登場人物の命名等にあらわれる漢字に着目して解析しています。 主な内容は…
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そのほかは…
(Lが死神になるといいという展開予想のあと)イギリスは今なお火葬ではなく、大半が土葬だからである。 って全体を締めくくっていますが、最近は土葬率3割程度だったり。 (別件で偶然)するような精 度低めの仕上がりです。 …ツッコミどころはほかにもいっぱいありそう。印刷媒体だとツッコミ入れても修正入れられないのでつらいですね。 なんとか本誌企画に先駆けようと急いだのかも。稿料安そうなのに可哀想。 可哀想なミサミサびいきの大東京デスノート研究会。(多分単数) そのひいきのミサミサにしてからに「ババアのミサミサなど見たくもないからだ…」などと粗末に早死判定されてて可哀想。 ところでこういった「謎本」のはしりは飛鳥新社の「磯 野家の謎」でした。 飛鳥新社から「夜神家の謎」が出れば水屋姉妹が表紙を飾れるだろうか。(オチがそれ か…) |
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荷宮:…死神のリュークのキャラもかわいいっていうか、ファッションもわりとみんないいし。」それはそれとして、 高橋源一郎×斎藤美奈子対談の 【なぜ近代文学は「東大に行って心を病む話」ばかりなのか】 というくだり。『舞姫』『野菊の墓』『虞美人草』も全部話が二行で言えると。確かに。 そしてこれはデスノートにも適用できる… デスノート、意外と近代文学的だったのかもしれません。 ―『ノルウェイの森』に至っても男は早稲田で、彼女死んでます。 斉藤「『セカチュー』もおんなじ構図。日本の恋愛小説は男が書いて、女が死ぬの(笑)」 |
評者は書評家の紀田伊輔。 大人の「幼稚さ」を刺激するコミック デスノートというアイテムは、そしてこの物語は、我々の中にある幼稚な部分を刺激する。「引き」の強さ、そして「黒さ」を魅力として紹介。「幼稚さ」を作品最大のテーマと結論づけています。 |